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スペインのリアリズム [観光地巡ります。]

どうしても見てみたい絵があって、【長崎県立美術館】へ。

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出島にある、とても綺麗な美術館です。

1年前にも同じようなことがあって、
私みたいな特に美術好きでもない人間の心をくすぐってくれる企画、ありがたいと思う。

ここは、1階のミュージアムショップも大のお気に入り♪ (誰でも入場可)
かわいいの、オモシロイの、いっぱいあるんだ~
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今回の目的は、【アントニオ・ロペス展】

IMGP5649.JPG
新聞広告だったかなー、何かで見てハッとして、
知識も何もないけれど、絶対見たいと思ったのでした。

スペインの画家、アントニオ・ロペス、77歳。リアリズムの巨匠です。
彼自身が展覧会にあまり積極的でないらしく、
大規模な個展は、最初で最後になるかもしれないとのこと。

ロペスは、身の回りの家具や植物、家族などの日常に美を見出し、
忠実に、あるときは驚くほどの時間をかけて描くのです。


有名なのは、マドリードの街を描いた絵。
キャンバスを道端や、ビルの屋上に持って行き、
その街を見ながら描きます。

「夏の朝日」を描きたい場合は、何年もかけて夏の間だけ描いたりとか。
とにかく、リアリズムを追求しつづける。

彼に画家になることをすすめた叔父さんを描いた作品「フランシスコ・カステロ」は、
叔父さんが亡くなってからも、少しずつ描き足していき、
それは、1987年に長崎県立美術館が購入を決めるまで、26年間にも及びました。
長崎が購入を決めなければ、今も、描き続けていたのかも知れないそうです。

作品は、ひとつひとつ、吸いこまれるように魅力的。

窓辺に青いブラウスが掛けてある絵「ギリシアの頭像と青いドレス」は、
10歩離れて見ると、青いブラウスの薄手の生地が透けているのですが、
近づくと、えー! 透けない。不思議。

マドリードの街並みの絵たちは、
そこに「まばゆい光」が描き出されていました。
ヨーロッパの陽光がサラサラと、街に、私に、注がれている感覚。
「はぁ~」と感嘆の声が出ます。

それは一瞬、写真のように見えるけど、
近づけば、彼の肉筆から温かさがにじみ出ています。
隣に、ロペスさんが立っていて一緒に街を眺めている感覚。

そこに人は描かれていないのですが、
光をつかまえ、街のざわめきをつかまえた絵には、
人々の話し声や、車が走る音が蓄えられているように思えます。

絵画のリアリズムってこういうことなの?
空間の全てを絵に描き取ることなの?
リアリズムの巨匠、純粋さと凄さと。
ビリビリ震えるように感激しました。

いつもは美術館の屋上にあがって、港を眺めてから帰るんだけど、
今回は、マドリードを心に刻みたくてそのまま退館。
ま、そういう日があってもいいよね。

(2013.8.20 長崎県立美術館(長崎市))


さ~て~ せっかくの長崎ですもの、グルメ堪能~
お昼は、吉宗(よっそう)の茶碗蒸しと蒸寿司 ¥1,260
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茶碗蒸しのトロリン感がたまりません。食べてないみたいに柔らかい~ 食べたけど。
本店はひっきりなしにお客さんが訪れ、超人気。わっかる~
あれ以来、あの茶碗蒸しが恋しい私は、連日自宅で作っています。
卵:だし = 1:4 なのが吉宗レシピのポイントらしいですよ。

コチラは、長崎の名物「ミルクセーキ」
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ミルクセーキって飲み物だと思ってたけど!
長崎ではこれが当たり前。「食べ物です。」ってメニューに書いてあった。
何かに似てるな~と思ったら、白くまみたい!
練乳のほのかな甘さにホッとします。

ホッとする長崎の旅でした。

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