心が動く。

エフエム宮崎で番組を担当していた頃、
幾度となくイベント告知をしました。
公開生放送、公開録音、ミニ野外ライブetc...
自社制作だったり、パブリシティだったり。

集客目的の告知で、
あるポイントがあることに気付きました。
それは「リスナーの心に訴える」ということ。

いつどこで開催か、誰がゲストで来るのかなんて情報は二の次、
そのゲストがどういう思いをこめて、
どんな曲を作ったのか、歌うのか。
例えば「このライブは癒されますよ～」と補足説明するのであれば、
具体的にはどんな癒しなのか？？
きのう失恋した人、仕事で頑張り過ぎてる人、
こまごましたイライラが溜まっている人、
いつもの日常にちょっと彩りを加えたい気分の人　etc...
どんな人を癒す音楽だと思うのか。
誰に聴いて欲しいのか、聴かせたいのか。

お知らせする側の私がしっかりとした思いを持って伝えないと、
ラジオは単なる告知の機械になっちゃう。
音楽紹介業の端くれとして、そこは考え抜いて、
自信をもって伝える、ようにしようと頑張っていました。

なぜ、心に訴えるのか？それは、
【人は、気持ちが動かないと、行動に移さない。】からです。
気持ちさえ動けばこっちのもの。
例え今回のライブには行けなくても、次回は足を運んでくれるかも知れない。


・・・というのを思い出させたのは、
今回の衆議院選の投票率。
いろいろ楽しいことも他にあったりするのに、
きちんと投票所に足を運んだ多くの人たちは、
心で何かを思っていたのだと思います。
心が動いたから、一票を投じた。
それって、すごい。
投票は権利だから、ってな思いは薄かったかも。


心からの怒り、感動、喜び。
その人を行動させるのは、その人の根幹だと思えた8月30日でした。