地のことば。

まもなく天神
地下鉄の車内アナウンスはこう言います。

「行くと　買うと　ロフト　の天神ロフトは　次でお降りください」

それを聞いて、大阪から来た友人が「オモロイ」と爆笑するのをみて
あぁ、博多弁かぁと改めて思ったわけで。



「行くと。」＝「行きます」
「買うと。」＝「買います」　　です。

ただし、
「行くとっ！」＝「行くってば！」
「買うとっ！」＝「買うって言ってるでしょ！」

そして、
「行くと？」＝「行くの？」
「買うと？」＝「買うのですか？」

と変化したりもします。

ちなみに、
博多弁の愛の告白で使われるとされる「好いとう＝（好き）」は、
「わたし、あなたのこと好いとう」
と単独では使わないことが多く、

「あなたのこと、好いとうけん」とか
「あなたのこと、好きっちゃん」など、
語尾を足したり、変化したりします。

ただし、モノについてなら、
「この色、好いとう～」みたいな感じで使います。
好いとう～　と似た音では
「シャレとう～」＝（オシャレだ）というのもあります。

さて。
以前、東京出身の男の人が、宴会で
「オレ、博多弁がうまいって言われるったい！」と自慢げに言ってたけど、
語尾の使い方が完全に変テコだったので、その場では苦笑いしてしまった私。
（正確には「言われるっちゃん！」）

別に指摘するほどの間違いでもないし、そもそも間違いって言うほどのことでもないし、
一所懸命　地のことばを喋ろうとする気持ちは嬉しいと思えるのに、
どうしても、その“自慢げ”な姿に違和感を覚えてしまったのでした．．．

自分の心の狭さを自覚する瞬間は
いつどこで訪れるかわかならいものです．．．