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芝居・映画・芝居 ~演劇集団キャラメルボックス~ [完全にお客。]
今から12~3年前にテレビで観て、演劇を好きになったきっかけの作品があります。
そのナマの舞台を初めて観ました
【演劇集団キャラメルボックス】の『サンタクロースが歌ってくれた』
1989年に初演、92年、97年、2010年と再演されている キャラメルの代表作のひとつ。
西川浩幸さん & 上川隆也さん & 近江谷太朗さんが、
ずーーーーーっと同じ役柄を演じ続けていて、
そういう意味でもスゴイ作品なのであります。
私がこの作品を初めて観たのは学生時代。
はじめは、「大地の子」の上川さん見たさにチャンネルを合わせたけど、
いつの間にか、西川さんの大ファンになっていたという衝撃的出会いでした。
物語は、
ミステリー映画「はいから探偵物語」の犯人が、スクリーンから逃げ出し、
それを追って、他の登場人物たちもじゃんじゃん現実の世界へ飛び出す・・・。
現実と非現実、大正時代と平成、登場人物のさまざまな感情が見事に交錯し、
テレビを見ていた私は、すっかり心を持っていかれ、ドキドキしっぱなし
これぞ舞台活劇の醍醐味!です。
さて、今回の舞台。
上川さんは、やはり、
かつて観た二人芝居の翻訳劇「ウーマン・イン・ブラック」よりも
(2008年7月の記事→ http://yonekofrom2005.blog.so-net.ne.jp/2008-07-26-1)
軽やかで自由で、それでいてユーモアと重厚感の振れ幅が大きくて、
キャラクターが急変する“物語のキーマン”ぶりは、さすが。
近江谷さんは、
「SP」のより「只野仁」の近江谷さんに、バリ近っ。(←ばりちか=博多弁で「とても近い」の意)
登場した瞬間からの弾けキャラは、実は、物語の軸!なのかも!!
後半、物語全体が暗くならないのは、あのキャラがいてくれるから、だと思う!
西川さんは、
お2人のタズナをしっかり引いて、物語をひっぱる、超中心人物。
そして、いい声。大ホールでも、客席にスーッと声が届く。
女優陣の坂口理恵さん、岡田さつきさん、實川さんも~
声を張り上げると音がつぶれてしまうこともあるけれど、
西川さんのは息づかいまで聞こえそう。
実は、私は社会人になりたての頃、西川さんの「声」の技を学んだんです。
CMナレーションが下手クソで、ガッツーンと壁にぶち当たったとき
西川さんの文章をたまたま発見し、
★西川浩幸 「役者の仕事」
http://www.caramelbox.net/nishikawa/works/index.html
声にどうやって感情を乗せるかを 教わりました。
この文章を読んでから、CMが怖くなくなり、先輩に全く怒られなくなりました
『サンタクロース・・・』で西川さん演じる芥川の台詞、
「何度でもやり直せるんだ。この映画は僕たちのものなのだから」
“映画”が“人生”に置き換わって聞こえたのは、
その感情の置き方によるもの、でしょうか。
やっぱり、ナマの舞台はいいものです~
だって、ぜーんぶが「ナマ」なのですから。
同じ作品、同じ役者でも、二度と同じものは作れない、一度きりの舞台。
西川&上川&近江谷&坂口&岡田&大森!!!この豪華ラインナップで、なんと濃い舞台!
坂口さんのドデカイ存在感に惚れ惚れし、
岡田さんの楚々とした姿に驚きました。
演技とは体全体からにじみ出すものなんですね~
今回はたまたまなんですけど、昼夜2公演ともチケットが取れてしまったので(!)
結局、13時~と、18時~ 同じ舞台を観てみました。
同じ芝居を2度観るのは初めての経験。当然、同じ物語でも違っていた...。
さらに、昼夜の合間の3時間で、くつろぐ&お腹空いた&ちょっと頭を切り替えたい
というわけで、劇場と同じ建物内にあるシネマコンプレックスで映画「SP」を観ました。
この日、真木よう子さんのインタビューを放送した私としては、
最近強烈にSPファン。何度でもあのシーンは見たいんですの。そう、あれあれ。
お芝居と、お芝居の中の映画と、本物の映画と、再びお芝居と、その中の映画...
体はちょっとくたびれたけど、心が踊った一日。
贅沢というよりも、
人が人を楽しませたくて、真剣に作っているモノが いかに尊いか
ということを7時間くらい、ずーっと感じていました。
(2010.11.13(土) 北九州芸術劇場(リバーウォーク北九州 内)
(▼ロビーにいつもいる みき丸。写真撮影大歓迎。胸には25!)
(▼リバーウォークからのぞむ小倉城。紅葉きれい)
(▼観劇後のふんわりした気分に、橋のイルミネーション♪)
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